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第14回受賞作 沢山美果子『出産と身体の近世』 1998 勁草書房) 出産に焦点を当てることにより、女性の身体を身体として公的管理介入の対象とした権力と、社会共同体、民衆・家族という関係性の中で、近世の女性が妊娠・出産する自らの身体をどのようにとらえてきたか、という「身体観」を分析する。 第35回受賞作 中島 泉『アンチ・アクション - 日本戦後絵画と女性画家』(2019 ブリュッケ) 戦後日本美術史において隆盛した男性中心主義の「アクション・ペインティング」への評価に対し、女性美術家の挑戦を可視化し、「アンチ・アクション」として再評価する流れを作った作品。 第8回受賞作 小檜山ルイ『アメリカ婦人宣教師 -来日の背景とその影響』(1992 東京大学出版会) 明治初期、聖書と十字架を携えて来日した婦人宣教師たち。 第23回受賞作 渡辺周子『像の誕生 -近代日本における「少女」規範の形成』(2007 新泉社) 明治期以降の日本において新たに定義された「少女」という存在。 第13回受賞作 鈴木七美『出産の歴史人類学 -産婆世界の解体から自然出産運動へ』 1997 新曜社) 出産が産婆の手から医師の手に移ろうとしたとき、何が起こったのか。 第21回受賞作 川島慶子『エミリー・デュ・シャトレとマリー・ラヴワジェ -18世紀フランスのジェンダーと科学』 2005 東京大学出版会) 「女性の世紀」を代表する二人の「才女」- 数学・物理学に精通し、ニュートンの『プリンピキア』を初めて仏訳したエミリーと、「化学革命の父」ラヴワジエの研究を支えたマリー。 第29回受賞作 吉良智子『戦争と女性画家 — もうひとつの近代「美術」』(2013 ブリュッケ) アジア・太平洋戦争下の女性の労働を描いた大作「大東亜戦皇国婦女皆労働之図」と女流美術家奉公隊の実態の解明を通じて、一人の女性画家の生涯、さらには戦時下の女性の社会的立場をも紐解いていく。 第7回受賞作 今井けい『イギリス女性運動史- フェミニズムと女性労働運動の結合』(1991 日本経済評論社) イギリスにおけるフェミニズムの歴史と、女性労働運動史の研究を総合的に検証した1冊。 第30回受賞作 伊集院葉子『古代の女性官僚 -女官の出世・結婚・引退』(2014 吉川弘文館) 日本古代の宮廷で活躍した女官を、寵愛対象・侍女といった見かたではなく、女性官僚と位置づけ、天皇の政務と日常生活を支えた女性の生き方として描いた作品。 第24回受賞作 萩野美穂『「家族計画」への道 -近代日本の生殖をめぐる政治』 2008 岩波書店) こどもを「つくる」かどうかは計画的に決めるもの、という考え方は、どのように「常識」になっていったのか。 第11回受賞作 勝浦令子『女の信心 -妻が出家した時代』 1995 平凡社) 古代末から中世にかけ、出家して仏道修行に励む多くの既婚女性がいた。 第16回受賞作 該当なし 第15回受賞作 平田由美『女性表現の明治史 -樋口一葉以前』(1999 岩波新書) 明治の中ば、女性は「書くこと」を求めて闘い続けていた。 第7回受賞作(特別賞) バーバラ・ルーシュ『もう1つの中世像 -比丘尼・御伽草子・来世』(1991 思文閣出版) 「中世文学とは、平安物語文学が堕落した文学史上の暗黒時代である」という通説を覆し、視覚的表現・言語表現の発展に着目し、絵巻・絵草子などの新しい作風を生み出した「文学革命期」と位置づけた新たな日本文化論。 第12回受賞作 義江明子『日本古代の祭祀と女性』 1996 吉川弘文館) 祭祀・経済・政治が密接で不可分な古代において、女性の重要な役割についての解釈は、とかく祭祀に纏わる神秘性・巫女性が強調されていた。 第33回受賞作 関口裕子『日本古代女性史の研究』 2018 塙書房) 古代史における女性史研究の重要性を、日本の歴史発展の解明における課題と関連づけて鋭く問い続けた、故関口裕子氏の研究を、4名の研究者が次世代の女性史研究の架け橋となることを願って編集した作品。 第10回受賞作 藤田苑子『フランソワとマルグリット - 18世紀フランスの未婚の母と子どもたち』 1994 同文館) 未婚の女性が出産までに経験せざるをえなかった苦難の生活と、その子ども達の生と死を、歴史人口学の資料を用いて辿っていく。 第9回受賞作 福岡県女性史編纂委員会『光をかざす女たち -福岡県女性のあゆみ』 1993 西日本新聞社) これまでの「男性中心」の歴史的考察を、女性が果たしてきた役割を中心に再構築した福岡初の本格的女性史。 第17回受賞作 洪 郁如『近代台湾女性史 ー日本の植民地統治と「新女性」の誕生』 2001 勁草書房) 日本の植民地統治は台湾社会に何をもたらしたのか。 第31回受賞作 胡 潔『律令制度と日本古代の婚姻・家族に関する研究』(2016 風間書房) 古代日本の婚姻習慣・家族形態を、外来文化、特に中国の律令制度導入との関連から考察している。 第17回受賞作(特別賞) 黒田弘子『女性からみた中世社会と法』 2001 校倉書房) 中世の法、御成敗式目四十二条の解釈、村落祭祀と女性、家の継承などの中世の歴史書と女性史を解析し、「女の視座」から中世社会と法の解釈を捉えなおした作品。 第28回受賞作 坂井博美『「愛の闘争」のジェンダー力学 - 岩野清と泡鳴の同棲・訴訟・思想』(2012 ぺりかん社) 明治末~大正中期の女性活動家・岩野清と自然主義作家・泡鳴との、同棲・結婚・別居・訴訟・離婚というライフヒストリーを通じて、まだ「自由な恋愛・結婚」という概念が確立していない時代に生きた岩野清の、苦悩・葛藤を綴った小説『愛の闘争』を重要な女性史として解析した作品。 第27回受賞作 永原和子『近現代女性史論 - 家族・戦争・平和』 2012 吉川弘文館) 良妻賢母の名のもとに女性が戦争協力を余儀なくされていく過程と、戦後の平和と自立へのたゆみない歩みを解明し、女性史の今後への展望を示している。 第25回受賞作 小山静子『戦後教育のジェンダー秩序』 2010 勁草書房) 戦後日本の教育を、「男女に等しく開かれた教育制度」という枠組みと、ジェンダー思想的教育という内実の二重構造と捉え、男女共学制と女子高等教育を通じて紐解く。 第32回受賞作 工藤庸子『スタール夫人と近代ヨーロッパ ー フランス革命とナポレオン独裁を生きぬいた自由主義の母』(2016 東京大学出版) 革命勃発時のパリに生き、スタール男爵の妻となったジェルメーヌ(1766-1817)は、並々ならぬ情熱で革命に参加し、卓越した政治論を残した。 第26回受賞作 池川玲子『「帝国」の映画監督 坂根田鶴子 — 『開拓の花嫁』・一九四三・満映』(2011 吉川弘文館) 「満州国」で活躍した女性映画監督・坂根田鶴子が監督した、『開拓の花嫁』を移民プロパガンダ映画として分析。 第18回受賞作 曽根ひろみ『娼婦と近世社会』 2002 吉川弘文館 遊女・芸者、飯盛女・夜鷹など、性を商品化された女性の実態を、梅毒や性愛問題も視野に入れながら描き、売買春を成り立たせてきた歴史的背景を女性史の立場から探る。 第1回受賞作 脇田晴子他編『母性を問う - 歴史的変遷』上・下(1985 人文書院) 古代から現代までの母性観とその変遷を時代毎に鋭く追求し、今日の母親像に纏わる問題を考察する糸口となる作品。 第36回受賞作(特別賞) 国立歴史民俗博物館編『性差の日本史』(2020 代表 横山百合子) 2020年の秋から冬にかけ、国立歴史民俗博物館で開催され、大きな話題をよんだ企画展示「性差の日本史」展の内容をまとめた図録。 第3回受賞作 該当なし 第2回受賞作 近世女性史研究会編 『論集・近世女性史』(1987 岩波新書) 封建社会の町や村に生きる女性たちを、膨大な史料を用いて、経済的・法的・社会的形態など多方面から分析し、9編に編集した作品。 第22回受賞作(特別賞) 田間泰子『「近代家族」とボディ・ポリティクス』(2006 世界思想社) 「少子化現象」を根本的に問い直す - 戦後の家族計画運動によって、我々はなにを得て、なにを失ったのか。 第2回受賞作(特別賞) 粟津キヨ『光に向かって咲け ー斎藤百合の生涯』(1987 岩波新書) 「弱いものがどう扱われているかによって、その国の文化程度がわかる」と言い続け、盲女性のために苦闘した斎藤百合。 第4回受賞作 久武綾子『氏と戸籍の女性史 -わが国における変遷と諸外国との比較』(1988 世界思想社) 現代社会においては、働く女性の増加と男女の平等の観点から、夫婦同氏の原則に異議を唱える女性が増えている。 第19回受賞作 井野瀬久美惠『植民地経験のゆくえ -アリス・グリーンのサロンと世紀転換期の大英帝国』 2004 人文書院 女性初、西アフリカを探検したメアリ・キングスリと、「アフリカ協会」設立者のアリス・グリーン。.

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